日本精神神経学会専門医制度 専攻医(精神科後期研修医)募集案内
研修の特徴
当院には統合失調症をはじめ、気分障害、認知症、発達障害、重症心身障害、などさまざまな障害を持つ患者さん達が入院しています。また、病棟も急性期、亜急性期、慢性期、認知症、重症心身障害児、医療観察法、と特徴をもった病棟構成となっているため、あらゆる精神障害に対し各時期ごとの適切な診断方法や介入方法が学べる研修内容となっています。
平成30年度からは日本精神神経学会の専門医制度に準拠した研修プログラムに改訂しました。更に、刑事・民事の各種鑑定業務や医療観察法入院・通院・鑑定医療も行っており、司法精神医学に関しての知見も実体験を通し深めていくことが可能です。当院の常勤医10名中7名が精神保健指定医と精神科専門医・指導医の資格を有しており、早期での両資格の取得に対するサポートも手厚く行うことができます。
募集要項
- 募集人数
- 数名
- 応募資格
- 医師免許取得後2年間の初期臨床研修を修了(見込み)した者
- 応募〆切
- 要相談
- 試験日程
- 要相談
- 選考方法
- 必要書類
1. 課題小論文(書式はA4の任意)
1) 当院で後期研修医を希望する理由(400~800字程度)
2) 初期研修中に経験した精神障害の1例について、症例の概要(800~1200字程度)
2. 提出書類
1) 採用申請書(様式1)
2) 履歴書及び身上調書(様式2)
3) 医師免許証の写し(A4版に縮小コピーすること)
4) 臨床歴を証明する書類(在職証明書等)
5) 大学卒業証書の写し(A4版に縮小コピーすること)、若しくは卒業証明書
(大学院修了者は大学卒業証書等に加え、大学院修了証書の写し、若しくは修了証明書)
6) 健康診断書(様式3)
7) 保険医登録票の写し
面接
- (1)身分
独立行政法人国立病院機構の期間職員
(2)給与
独立行政法人国立病院機構非常勤医師給与規程に基づき支給されます
基本月給 502,700円
(3)諸手当
通勤、特殊業務、宿日直、
賞与(6.12月)
(4)勤務時間
1週間あたり35時間勤務 宿直、日直(月4回程度)
(5)休暇
年次休暇制度、特別休暇制度(忌引、夏期休暇)有
(6)保険等
健康保険、厚生年金、雇用保険、労働者災害補償保険法適用有
(7)場所(交通)
北陸新幹線佐久平駅(東京110分)下車 車20分 軽井沢までは車20分
- 修了後の進路
- 引き続き精神科医師として勤務可能
研修の目標
一般目標(GIO:General Instructional Objectives)
- 1)特有の研修内容
- 代表的な精神疾患である、統合失調症、感情障害(躁うつ病、うつ病)、不安障害、身体表現性障害、認知症疾患の診断及び治療のポイントを学ぶ。
- 2)プライマリケアとの関連
- どの科を選考しても必ず出会う「うつ病性障害」の診断と治療を学ぶ。
- 3)基本的知識の習得
- 精神科領域の薬剤の作用・副作用を理解し、主な薬物を覚える。
精神保健福祉法に基づく精神科病床の入院の形態及び行動制限を理解する。
医療観察法の概略を理解する。
行動目標(SBO: Specific Behavior Objectives)
- ①統合失調症の診断と治療を経験する。
- ②感情障害の診断と治療を経験する。
- ③認知症を含む、老年期精神障害の診断と治療を経験する。
- ④児童・思春期精神障害(摂食障害、不登校等)について学ぶ。
- ⑤人格障害(personality disorder)の診断と治療を学ぶ。
- ⑥物質関連障害(アルコール依存症・覚醒剤精神病など)の診断と治療を経験する。
- ⑦精神科の強制入院場面を体験する。
- ⑧訪問看護、精神科デイケアを経験する。
- ⑨脳波・頭部画像診断の読影をする。
- ⑩各種心理検査・心理療法・作業療法の適応を判断できる。
- ⑪精神科領域の薬剤の基礎知識を習得し、外来で処方する。
- ⑫精神保健福祉法及び医療観察法に基づく、精神科病床の特殊性について述べることができる。
・院外研修
a. 地域の保健所では、病院を直接受診できない人たちのための精神保健相談、思春期相談、認知症介護相談などが行われており、当院の医師も協力しています。希望によりこうした保健所活動や患者の家庭訪問などに同席することもできます。
b. 精神障害者のための小規模作業所や保健所等でのデイケアの見学・実習も可能です。
- ※当直の体験の希望があれば、当院の当直医と一緒に副当直として当直を体験することができます。
- ※夜間・休日の緊急入院(精神科救急)の実習もできます。
研修指導体制
研修指導委員長:院長
- 指導管理医:専任医師3名。
- 指導医:精神科専門医・指導医の資格をもった精神科医師、小児(精神)科医師または精神保健指定医。
- 各研修医にそれぞれ個別に専任の指導医が付くtutor制です。
- 外来での予診・陪席は多くの医師の実際の診察場面を順次、経験し、様々な診察・治療のやり方を学べるようにします。
- 診療責任は指導医が担います。
- 研修の最後に、研修医による症例呈示及び検討、総括討議等を行います。
- 小講義(クルズス)は各医局員の専門分野を個々に行います。
- 研修終了後も2年間は、担当医師(もしくは適当な当院の医師)に、精神科に関するコンサルテーションを求めることができます。
ケースカンファレンス
月曜日の昼1時間程度
NHO精神医学講義